日本の歴史をよみなおす

以前、友人の003さんが紹介してくれた「日本の歴史をよみなおす」を書店で発見、読んでみました。

石川県は、自分にとって縁の深い土地なんですが、そこにある「時国家」という旧家からで発見された資料から、百姓=かならずしも農民ではなかったことが読み取れる資料が発見されたこと、一遍上人が興したとされる「時宗の」話、日本における「階級・性別による差別」の発露に関する考察など、退屈するまもなく一気に読んでしまいました。

それはそうと、実はここに書いてあった「百姓=農民」ではないということについて強く共感しています。
なぜかというと、少なくともこの言葉が使い始められたと思われる中国古代戦国時代(2500年ほど前)において「百姓」といえば「百の姓を持つ者共」すなわち広い意味での「市民」に近いものであったらしいからです。
・・・言葉の意味は時と共に移り行くものであるとはいえ、やはり言葉の原義というものは無視できないものだと思います。

そもそも古い文化というものは、えてして辺土において保存されるものらしいですね。
例を挙げれば「正座」という文化も中国ではかなり昔に椅子文化に駆逐されて滅びてしまったのに対し、日本においては明治に至るまで一般的なものであったこと。殷時代(3000年ほど前)の宮門が日本の神社の「鳥居」そっくりで、彼等が神の使いとして尊んだのが「鳥」であったこと(日本神話の「八咫烏」を想起させます)など、枚挙に暇がありません。

読んでみて残念に思ったののは、僕の日本の歴史認識は室町後期・戦国以降に偏っていて古代?室町前期までは通り一遍の知識しかなく、もう少し予備知識があったらきっともっと深い読み方が出来たのだろういうことです。
改めて日本の古代?中世について学んでみたくなりました、

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日本の歴史をよみなおす への2件のフィードバック

  1. 003 のコメント:

    その辺りのお話は今度お会いした時に是非。
    それともう一つ、今の世の中で起きている変化が
    歴史的に見てかなり大きな転換期にあたるみたいですよ。

  2. まる のコメント:

    そうらしいですね。普段はあまり意識して暮らしていませんが、
    あらためてそう言われてみると納得できますよね。

    そういったことを改めて認識させてくれたこの本、しばらくベッドサイドの常連になりそうです。
    (気に入った本は何度でも繰り返して読むタチなので・・・)

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