パソコン要らずのデータ転送

普段僕は、オケの練習を録音し、自宅に帰ってからコンパクトフラッシュ→ハードディスクにコピーしてから編集するのだが、このコピーに意外と時間がかかる。
具体的には、練習1回分で2GB前後・15?20分ほどかかってしまうのである。

また、演奏会当日にデジカメでの写真撮影を依頼するのだが、これまでそのデータを受け取るためにいちいちパソコンを起動していた。
急ぎでないときはそれでも構わないのだが、演奏会が終わって片付けに忙しいときや、打ち上げの一次会が終わってから二次会に移動するまでなど、
とてもパソコンを起動するようなシチュエーションでないところでの受け渡しをしたいのがホンネなのである。

こういうことを実現するために、こういう商品がある。

《新品》 EPSON P-4500EPSON P-4500

バッテリーと80GBのハードディスクを内蔵。コンパクトフラッシュとSDカードのスロットを搭載していて
単体で、カード→ハードディスクへのデータ転送と、プレビューが可能な製品だ。
これを使えば、飲み会の会場でのデータ受け渡しも楽チンだし、練習会場から自宅への移動中にコピーを終わらせることができ、作業時間を短縮できる。

・・・欲しい、正直とても欲しい。

だが、使用頻度を考えると6万円するものをあえて買うかといわれると厳しいものがある。
そこで、類似のものを探すことにした。

いくつか製品はあったのだが、最終的に選択したのはこれ。

KPD-2500SKEIAN KPD-2500(S)

ハードディスクは自前で用意しなくてはならないのと、プレビューが見られないという問題はあるものの、この製品ならば6,000円前後で購入できる。
本来であれば、これに加えて2.5インチのハードディスク(秋葉原などで80GBで12,000円程度で購入可能)が必要だが、幸い40GBのノート用HDDが既に手元にあるため1/10の投資で似たようなことが実現できた。
※「データをバックアップしたらCFを初期化してすぐまた使いたい」ような場合コピー結果を確認するためにプレビュー機能が重要なので、そういった場合の利用にはあまり向かないわけだが・・・。

本体には、カードスロットと状態表示用液晶のほか、電源ボタンとコピー開始ボタンの2つしかないシンプル設計。
接続はUSB2.0で、充電もこれで行う。(家庭用電源からUSBのバスパワー電力を取るACアダプタが付属してくる)

付属のドライバーで本体を開け、ハードディスクを挿入してPCに接続、FAT32でフォーマットするだけで準備は完了だ。
ただ、ここで注意しなくてはならないのはWindowsのフォーマット機能を使ってFAT32のフォーマットをしようとすると、
OSの制限で32GB以上のパーティーションサイズにできないのである。

KPD-2500のマニュアルによると、複数のパーティションに分けることにより、先頭のパーティションを単体バックアップ用、
後ろのパーティションを単なるストレージとして使うことができると書いてあったが、それでは何となく損した気がする。

調べてみると、本体自体が32GB以上に対応していないわけではないので、別のツールを使ってフォーマットを行えばよいことがわかった。
今回はLogitec ディスクフォーマッタを使い、
無事FAT32で40GBのパーティションを作ることに成功した。

ちなみに単体でのバックアップだが、やることは電源をONしてカードを挿入、コピー開始ボタンを押す。ただそれだけ。
ルートにCARDSというフォルダが作られ、その中にメディア種別+連番というフォルダが作られてコピーされる。

コピー時間はそれほど早いわけではない(速度を売りにしている製品と比べるとやはり遅い)が、USB2.0の安価なカードリーダをPCに接続してコピーした場合と大差ないので良しとしよう。
欠点としては、ハードディスクの残容量表示はGB単位だが、カードの容量表示がMB単位で、999MBまでしか表示できない点が挙げられる。
コピーそのものは1GB以上でも問題なくできるのだが、普段使っているのが4GBのマイクロドライブなので、挿入した時点でどのくらい容量が使われているのかがわからないのは正直心配だ。
コピー完了後にHDDの残容量を見ることによってある程度推測はできるが、この点は改善してもらいたいものである。
(液晶に3桁分しかパターンが用意されていないので、ソフトでどうにかなる問題ではない。後継製品での改善を期待する)

どうせ今までも外付けHDDとカードリーダを持ち歩いていたので、荷物の量は大差なく(バッテリー分多少かさばるが・・・)
これだけ利便性が上がったので今回の買い物は成功と言って良いであろう。

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パソコン要らずのデータ転送 への3件のフィードバック

  1. とんとん のコメント:

    最近、職場でHDDビデオカメラを購入したのですが、取ったそのものが、すでに動画ファイル形式になっていたりするのでとても便利です?。
    最近は、HDD内臓のものが主流になりつつあるんでしょうね?。

  2. nao_flute のコメント:

    いつも録音、写真有難うございます!
    録音は本当に大変に勉強になっています。
    これだと休憩時間後や、帰りの車の中などで
    ハードに落とせるんですね。確かに便利!

    私のとこにも80Gのハードが転がっているので(笑)
    6千円という価格は惹かれるものがあります。

    …とは言っても私の場合、結婚式などで友人から
    その場で容量の少ない写真データを受け取るとか
    そんな利用方法しかないですけどね?(^-^;)

  3. まる のコメント:

    > とんとん
    お手軽市場は間違いなくHDDにシフトするだろうね。
    ただ、「PCに転送しないとライブラリ化できない」って欠点があるから、メディアを抜けば即ライブラリ化完了となるDVD-*やBD,HDDVD等の光学メディアとのダブルスタンダードになっていくんじゃないかなぁ。

    > nao_flute
    なきゃないでなんとかなるんだけど、あるとちょっとベンリ。
    そんな商品だよね?。

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